1. はじめに

　進学相談会は，例年５月頃から始まり，夏休み前半あたりまで多く実施されます。進学相談会は，多くの学校情報を同時に得られる絶好の機会となります。きちんと情報を手に入れて，志望校選択の材料を増やしていきましょう。
　ここ数年は，コロナ対策として事前予約制で実施するところがほとんどとなっています。予約方法や時期の確認をしておきましょう。また，予約して参加できなくなった場合は，キャンセルを忘れずにしましょう。

2. 複数の学校の情報が得られる

〜複数の高校を比較検討して，学校説明会・体験入学に参加する学校を絞り込む〜

　夏休みや二学期を中心に，各高校で学校説明会や体験入学が開催されます。受験する高校の学校説明会には，必ず参加しましょう。進学相談会では得られない貴重な情報が手に入ります。しかし，候補に挙がっている高校全ての学校説明会に参加することは，時間の観点（土日の開催が多い，日程が被っているなど）と学習時間の確保などを考えると，難しいと言えます。
　そこで，学校説明会などに参加する前に，気になっている高校の話を聞いて，比較することができれば，学校説明会に足を運ぶ高校を絞り込むことができます。
　また，参加する私立高校の先生方は，入試を担当している先生方で，「高校の顔」と言える存在です。高校のほぼ全てを知っている先生なので，皆さんの質問にしっかりと答えることができますし，その先生の話を聞いて，その学校に興味を持てるかどうかというのは，大きなポイントになります。
　夏休みから始まる学校説明会や体験入学に向けて，進学相談会は有意義な機会になります。参加できるときに，積極的に利用していきましょう。

3. 思いがけない出会いがある

　進学相談会に参加するときに，前もって「志望校の候補」や「気になる学校」をリストアップして，その学校のブースに向かって一目散に進む受験生がいます。もちろん，聞きに行きたい学校を優先的にもれなく情報を得ることは大切です。しかし，聞きに行きたい学校以外の高校のお話も聞いてみてください。思いがけない出会いがあるかもしれません。
　「名前は聞いたことあるが，よく知らない高校」や「相談会ではじめて知った高校」は，たくさんあるのではないでしょうか。進学相談会ではじめて出会って，中身を知って，実は自分に合っている学校だと思ったという生徒が毎年います。どこに，自分に合っている高校があるか，意外と知らない（気がついていない）ことが多いです。さまざまな高校に興味をもって，情報を集めましょう。